LOONAについて知られていない10のこと

はじめに

「クインダム2」に出演し、日本でも注目度が鰻登り(?)の韓国のLOONA(今月の少女)というガールズグループについて、ブログを書きます。

LOONAで検索すると様々な観点から書かれたものが色々と出てきますので、このブログでは「意外と知られてなさそうなこと」「意外と勘違いされてそうなこと」「こういうところを知るともっとLOONAへの興味が深まるかも⁉️」と、個人的に思う10項目につ

いて書いてみようと思います。

人数が多いしなんか複雑そうだし今からファンになるのはちょっとハードル高いな…と感じてる方、全くそんなことはありません!クインダムで興味を持った方、ぜひ応援よろしくお願いします!

(思い込みが激しかったり、曖昧な記憶をもとにしてる部分も多いため情報などに間違いなどあったらすみません)

グループの成り立ち


1番目の少女ヒジン~12番目の少女オリビア・ヘの12人組です。

まずはじめに、簡単にグループについて説明します。

 LOONA(今月の少女)は「私たちは毎月新しい少女に出会う」というスローガンのもと2016年10月に1番目の少女ヒジンのソロデビューから始まり、間に3つのサブユニット( LOONA1/3、ODD EYE CIRCLE、yyxy)の活動(ユニットだけ歌番組活動がありました)を挟みながら11人が順次ソロデビューしていき、2018年8月に12人の少女が揃った完全体として「Hi High」でグループデビューを果たしました。

従来のkpopにはない特殊なデビューの仕方ですが、それが「今月の少女」というグループ名の意味するところであり、メンバーが12人である(1年は12か月なので)理由です。

メンバーのプロフィールなどは日本公式サイトをチェック!→https://loonatheworld.jp/profile/

これまでのMV一覧(36本!)

Official MV - YouTube

彼女たちの5年の歴史を簡単にまとめたモーメントも作っているので、よければ見てみてください!

 

それでは「LOONAを(たぶん)もっと好きになる10項目」行ってみましょう!!

 

追記:LOONAは解散していません

2023 年6月16日までにLOONAのメンバー12人全員のブロックベリークリエティブに対する専属契約無効の訴えが認められ、全員が事務所を離れることができました。

 

①チュウは元WMエンターテイメントの総括取締役のキム・ジンミが新たに立ち上げた事務所ARTPに移籍しました。

②ヒジン、キムリプ、ジンソル、チェリ、ハスルの5人は初代プロデューサーのチョン・ビョンギが設立した事務所Modhausに移籍し「ARTMS」として活動しています。

③ヒョンジン、ビビ、ヨジン、ゴウォン、ヘジュ(オリビア・ヘ)の5人はブロックベリークリエイティブの企画調整室の取締役を務めLOONAの運営にかかわっていたユン・ドヨン代表が新たに設立した事務所CTD ENMに移籍し「Loossemble」として活動しています。

④2024年3月13日イブがFanxy ChildのメンバーでもあるプロデューサーのMILLICが設立したレーベル「PAIX PER MIL」と専属契約を締結したことが発表されました。ファン・ジョンムン代表が率いるパートナー会社であるゴールドムーンエンターテインメントが共にマネジメントを行うとのことです。

 

今月の少女(LOONA)の解散を否定も…ODD EYE CIRCLE、騒動乗り越え新たなスタート!「完全体の可能性ある」(総合) - Kstyle

キムリップは「今月の少女は解散したグループではない。この部分については可能性を残している。ただ、今月の少女という名前を自由に使うことができないので、慎重な部分がある。けれど、可能性は残っていると思ってほしい」と今後の活動に言及した。

 

今月の少女(LOONA)の5人が再始動!新ユニットLoossemble、新たなスタートにメンバーから応援も(総合) - Kstyle

また今月の少女の完全体活動と関連してヨジンは「積極的に完全体活動を楽しみにしている。それぞれのスケジュールが多いがOrbit(今月の少女のファン)、クルーたちのために前向きに考えている」と語った。

 

チュウ、元事務所との騒動乗り越えソロデビュー!今月の少女の活動に言及…涙を流す場面も(総合) - Kstyle

完全体での活動の可能性にも言及した。チュウは「この前会った時も、たわいのない話をしながら、12人でステージをする可能性は開いておいて、ファンが望むなら早くお見せしたいと言った。私もその時期が早く来てほしい」と期待を示した。

 

今月の少女(LOONA) ヒジン、1stソロアルバム「K」を発売“前事務所との葛藤を乗り越えられたのはメンバーのおかげ” - Kstyle

 

 

・2023年7月12日

キムリプ、ジンソル、チェリの3人から成るサブユニット「ODD EYE CIRCLE(オッドアイサークル)が実に6年ぶりとなるカムバックを果たしました。

 

・2023年9月15日

ヒョンジン、ヨジン、ビビ、ゴウォン、ヘジュ(旧オリビア・ヘ)の5人がLoossemble(ルセンブル)としてデビュー。

同日より「Loossemble: the U.S Debut Ceremony」と題したアメリカツアー開始。

 

・2023年10月18日

チュウがミニアルバム「Howl」で本格ソロデビュー。

 

・2023年10月26日

ハスルが初めてのソロライブ開催にあわせて「Plastic Candy」をリリース。

 

・2023年10月31日

ヒジンがミニアルバム「K」で2016年のソロデビュー以来7年ぶりにカムバック。

 

・2023年12月1日

2016年にヒジン、ヒョンジン、ハスルの3人で発表した珠玉のクリスマスソング「The Carol」をARTMS5人で歌う「The Carol 3.0」をリリース。

①世界中の今月の少女たちへ

これが LOONAというグループの根底にあるスローガンです。そして、これこそが従来のガールズグループと最も(言うなれば唯一の)違う点であり、私にとって彼女たちが"特別"な最大の理由でもあります。

LOONA(今月の少女)は前述のように約2年かけて1人ずつメンバーがソロデビューする一風変わったプロモーションを行ったわけですが、「それって結局なんなんだよ?」という答えが投下されたのは、 2019年2月、LOONA完全体デビュー後初めてのカムバック(リパッケージアルバム「X X」、タイトル曲「Butterfly」)の事前プロモーション時期でした。

「Butterfly」のMV公開の直前に一本の映像が公開されたのです。

이달의 소녀 (LOONA) "For all LOOΠΔs around the world"

「世界中のLOOΠΔ(今月の少女)たちのために」と題されたこの映像には、様々な国で撮影された様々な女性(エキストラ)が登場し、LOONAがそれまでに発表したMVに出てきた小道具(白いコンバースウォークマン、カメラ、林檎など)を持ち、それまでのMVをなぞらえたシーンが多数出てきます。また、そのエキストラの女性たちと同列にLOONAのメンバー2人(イブin香港とオリビア・ヘinパリ)がフィーチャーされています。(LOONAはグループのこと、LOOΠΔは世界中の今月の少女たちのことを指しているという考え方で概ね合っていると思います)

長いプレデビュー期間を経て公開されたこの映像に込められたメッセージとは、すなわち「世界中みんな誰もが〈今月の少女〉である」ということでした。そして、そのためにこれまでに個性豊かな(ともするとKpopの枠からはみ出している)メンバー(今月の少女)たちを毎月(厳密には毎月ではありませんが)一人ずつデビューさせてきたのだ、ということだったのです。※誰しもどこかの月に誕生日があるため、皆が「今月の少女」なのである、という補足をさせていただきます。

「ファンは◯番目のメンバーである」というのはよく使われる表現ですが、LOONAはそれともちょっと違って「世界中みんなが今月の少女である」と随分大きく出てしまっており、無名事務所からデビューしたグループとしてはちょっとメッセージが壮大すぎる感はあるのですが、私はこの映像を見て長いプレデビュー期間の結末(オチ)に「そう来たか!」と、かつてないほどに興奮し、また「今まで誰もそんなこと言ってくれなかったよ〜」とマジ泣きしてしまいました。

このようなメッセージを発信したグループは古今東西(たぶん)前例がなく、アイドル史的にも、ものすごく画期的なことだと個人的には思っています。

この映像とメッセージを踏まえた上で「Butterfly」のMVを観ると、この曲が彼女たちとファン(と当時のプロデューサー)にとって、いかに特別なものだったのかを多少なりとも感じていただけるのではないかと思います。

「Butterfly」がリリースされた2019年は、kpopのガールズグループにとってエンパワメントソングの年だったと思うのですが、小さな事務所が長い時間をかけて一人ずつメンバーを公開し、漸く12人がそろって「あなたもLOONA(今月の少女)なのだ」と宣言したからこそ伝えられる、LOONAならではのメッセージがこの曲には確かに存在していると思います。大手事務所のグループのような力強さはないけれど、まさに蝶の羽ばたきのように、優しく背中を押してくれる、そんな特別な曲なのです(涙)。

「Butterfly」をもっと上手く歌えるグループはいるかもしれませんが、LOONAが歌うからこそ特別な意味を持つ曲なのです。

ちなみに、このMVは1分26秒のあたりで暗転して画面が一瞬暗くなるのですが、これはそうすることで「真っ暗な画面に視聴者の顔が映る」=「あなたもLOONA」を意図した仕掛けだとも言われています(怖い)。

この「人類皆LOONA」に関して、プロデューサーが最初から考えていたのか、途中で思いついたのかは定かではありませんが「loonatheworld」という無名事務所の割にだいぶ大きく出ているSNSなどのアカウント名から想像するに、最初からオチは決まっていたのでしょう。

「all LOOΠΔs around the world」(世界中の今月の少女たち)という精神は

2ndミニアルバム「#」⇒「To all LOOΠΔs around the world」

3rdミニアルバム「12:00」⇒「With all LOOΠΔs around the world」

4thミニアルバム「&」⇒「And all LOOΠΔs around the world」

と、プロデューサーが変わったあとも継承されています。

 

初っ端から「思想」全開の語りを長々としてしまいましたが…、決して難しいことを言いたいわけではなく、LOONAというグループの「精神」について知ってもらえるだけで、なぜメンバーがこの12人なのかも含めて、グループの魅力がより伝わるんじゃないか、という気持ちで書いてみました。

みんなこの後もついてきてね!

②メンバー選考

LOONAのメンバーは最初から12人決まっていて、そこから一人ずつデビューしたと思っている方もいるのではないでしょうか? 実際はそうではなく、LOONAプロジェクトはメンバーのソロデビューとメンバーのオーディションを同時に進行していました。つまり、作り手もグループの最終的な全体像が見えないまま走り出したグループなのです。

LOONAのプレデビュー期のコンテンツに「少女探求 前日譚」というものがあるのですが、こちらにはLOONAの候補生だった多くの練習生たちがモザイクつきで登場します。

なんと、初期にはIZ*ONEのイェナが登場していたりもします!イェナもLOONAの候補生だったのです。

이달의소녀탐정4 #a (LOONA TV Prequel4 #a)

(ちなみに動画のタイトルにあるアルファベットの「a」は1番目の少女ヒジンを指していて、12番目の少女は「l」にあたるのですが、「l」から「a」に戻ると「loona」になる、というループを意味しているとか、いないとか…)

最近、ヒジンと2番目の少女ヒョンジンがイェナと3人でポラリスエンターテイメント(LOONAの所属事務所の親会社)の練習生として宿舎で共同生活をしていたことが明かされました(なので3人とも今でも仲良し)。

クインダム2でも、セレクションについて、毎月審査があり「来月は君だ」と言われる、カメラの入っていないサバイバル番組のようだった、とメンバーが語っていましたね。

メンバーの公開順や選ばれ方も一風変わっていて、たとえばLOONAプロジェクトの始まり、ヒジンのソロデビュー曲「ViViD」はヒジンだけではなくヒョンジンもレコーディングしており、より曲に合うということでヒジンの曲になったそうです(それでヒョンジンは自分はもうデビューできないと思っていたとか…)

[MV] 이달의 소녀/희진 (LOONA/HeeJin) "ViViD"

8番目の少女チェリまではプロジェクト開始近辺には事務所の練習生になっていた子たちから選ばれたメンバーなのですが、9番目の少女イブ以降の4名(サブユニットyyxy)は同時進行のオーディションでギリギリに加入が決まったため、即レコーディング、即MV撮影という状況だったようで、12番目の少女オリビア・ヘにいたっては、練習生期間が1日しかなかったそうです。

私の推しオリビア・ヘはオーディションに一度落ちているのですが、数か月後のある日急に事務所に呼び出されて、のちの彼女のソロデビュー曲「Egoist」を偉い人たちの前で踊って、最後のメンバーに決まりました。

これには後述するメンバーの「象徴動物」制度も大きく影響していると思われます。

全員がそうかはわかりませんが「曲がまず先にあり、声質なども含めてその曲の世界観・コンセプトに合うかどうかでメンバー決めていった」という点も従来のKPOPグループと違う異色なところかもしれません。そしてそこにも私はLOONAというグループならではの浪漫を感じるのです。

ちなみにオリビア・ヘの象徴動物は「狼」なのですが(プロジェクト開始時から最後のメンバーは狼と決めていたものと推測します)、もし「狼」じゃなかったら選ばれてなかったんじゃないかと思うくらい「狼」なところにもぜひ注目してほしいです。オリビア・ヘはのちにインタビューで「Egoist」を歌うことで自分の中の「狼」に気づいた、と語っています(少年漫画?)

[MV] 이달의 소녀/Olivia Hye (LOONA/올리비아 혜) "Egoist (Feat. JinSoul)" 

ということで、練習生生活を共にしないまま加入したイブ以降のメンバー(10番目のチュウはもともと6番目の少女キムリプと友達だったため最初から打ち解けた雰囲気ですが)の初登場時の映像は今見ても緊張感が漂っており(特にイブは恐れられてるのが伝わってきます)、のちにゴウォンやオリビア・ヘが「加入時にメンバーが話しかけてくれなかった」と不満をぶちまけたりしています。

それは逆に、最初はよそよそしかったメンバーたちがじょじょに仲良くなっていく様子が見られるということでもあり、私はLOONAのそういうところにもハマっていきました。

今ではメンバーみんなとても良い雰囲気なのですが、ヒョンジンと11番目の少女ゴウォンだけは二人きりになると気まずいと公言しており、クインダムを通じて二人の絆が深まるかどうかもファンの注目の的となっています(?)。

8番目のチェリまでは練習生生活を共にした期間があると思われ、なんとなくグループとしてのまとまりがイメージできたのですが、後半に合流し、最初は大人しかったyyxyの4名が実はそれぞれ強烈なキャラクターだったことで、プレデビュー期間がスリリングなものとなり、グループの全体像に想定外感が増したのもLOONAの面白いところの一つだと思います。

③象徴動物と公開順

LOONAのメンバーにはメンバーカラーはもちろんのこと象徴動物(一部メンバーには象徴フルーツも)というものがあります。さらに前述のようにアルファベットやナンバー(公開順)も割り当てられています。

昨今アイドルグループがメンバーにモチーフを持たせることは珍しいことではないですし、ファンが推しグループのメンバーを動物などの絵文字で表現することは当たり前になっていますが、 LOONAの場合、これらが公式に定められており、MVや振付などにも反映されていて、かなり徹底されています。(詳しくは↓をチェックしてね)

 

 

なぜそういったモチーフが徹底されていたのかの大きな理由は、長きに渡るプレデビュー期間を想定して、プロジェクトへの興味を持続させるため、そして、何よりも、楽曲以外の部分でも、メンバーの「今月の少女」としてのキャラクターを立たせ、それぞれを識別させる狙いがあったのではないかと推測します。

そもそもソロ曲が各メンバーの「キャラソン」みたいなものなのですが、これらメンバーを識別する記号的なものは、「なぜこの子がグループのメンバーなのか?」という「必然性」を証明しようとする試みであったとも言えると思います。

私はLOONAファンの中でも一切MV考察をせず、loonaverse(LOONAを貫くストーリー、世界観的なもの)にもあまり興味がない(雰囲気で楽しんでいて答えは求めていない)珍しいタイプだと思うのですが、完全体デビュー後の曲のMVにもメンバーの象徴動物にちなんだシーンが出てきたりするので、観ているだけでとても楽しいです。

そしてMVなどを観る上でもう一つ注目してほしいのが「公開順」です。

たとえば完全体デビューのリード曲「favOriTe」の冒頭は、11人のメンバーが待っているところに1番目の少女ヒジンが合流するところから始まります。

完全体初お披露目の曲「favOriTe」冒頭で11人の元へと向かう1番目の少女ヒジン

「そうであれ!」と思いますよね?

また、デビュー曲の「Hi High」のMVは別々の場所にいたメンバーたちが次々と出会っていく、という、言うなればただそれだけの内容なのですが(それがゆえにめっちゃエモい)、メンバーはユニット結成順に登場し、1番目のサビはLOONA1/3とODD EYE CIRCLEの8人のみで、最後にオリビア・ヘが合流して2番目のサビで12人になるという構成になっています。

1番のサビは8人で…

2番のサビでやっと12人揃った完全体に!

歌番組では最初から12人で登場しますが、公式が公開したコレオグラフィ動画では歌番組とは違って、yyxyが2番まで出てこないという「こだわりよう」です。

また、LOONAのファンクラブ名(Orbit)を発表する動画に出てくる手は最後のメンバー、オリビア・ヘのものでした。

 

1人ずつ公開され、12人揃わない限りデビューはできない、というグループだったからこそ響くこの「こだわり」。

非オタにとってはどうでもいいことかもしれませんが、私はこういうナンバリングとか「メンバーの必然性」に弱いタイプのオタクなので、めちゃくちゃ刺さってしまうのです。こういうの(ちょっと面倒くさいけど)エモくないですか?

この公開順やサブユニット縛りはプロデューサーが変わったあとも、フォーメーション編成などで時々しれっと出てくるので、そういうところに注目しながら見てみるのも面白いかもしれません。

たとえば「Voice」という曲のパフォーマンスでは最初にLOONA1/3メンバーが前に出てきてそのあとOECにつなぐという展開があったり、THE BOYZとの伝説のコラボ(The Weekendの曲)でもサブユニットごとにパートが分かれていました。よかったらチェックしてみてくださいね。

④総合プロデューサー:チョン・ビョンギ

LOONAというグループを語る上で避けて通れないのが、生みの親で総合プロデューサーのチョン・ビョンギ(Jaden Jeong)です。

もともと音楽ブロガーだった彼はJYPでそのキャリアをスタートし、なんでもKPOPでteaserとしてアイドルの写真を公開し始めたのは彼が最初なんだそうです。

JYPを退社後ウリムエンターテイメントでINFINITEに関わり、Lovelyzをデビューから手がけました。なのでLovelyzのファンの間ではよく知られています。

当時のウリムがSMエンターテイメントの傘下だったこともあってか、SMエンターテイメントとも関わりが深いです。たとえばベッキョン(SM)とスジ(JYP)のデュエット曲「Dream」はビョンギ仕事ですし、EXOやNCT127の日本活動の映像関連のいくつかにも名を連ねています。

ウリムを退社してフリーランスになった彼は(厳密には途中からソニーミュージックコリアに所属するのですが)、長年温めてきたアイドルグループの構想を実現すべく、30社以上の事務所に話を持ちかけました。そして、それを現在の所属事務所であるブロックベリークリエィテイブが引き受けて始まったのがLOONAなのです(ビョンギはその前に親会社所属のレディースコードをプロデュースしており、その縁もあったのでしょう)。

「アイドルグループ」には「哲学」がなければならない、という彼の言葉通り、彼はLOONAに関するほぼ全ての物事に関わり、「哲学」を貫きました。

その内容は楽曲選び(途中から作詞も)、制作スタッフ(音楽、映像、振付)の選定、アートワーク、写真、衣装、loonaverse(グループのストーリー)の考案、各楽曲のMVのyoutubeの概要欄にある引くほど長いloonaverseの説明文、メンバーの象徴動物、さらにはメンバーのセレクト、公開順まで、多岐に渡っていたと思われます。

彼の音楽オタクぶり、アイドルグループオタクぶり(ここにはやや懐疑的ですが)とその「面倒くささ」が存分に発揮されたプロジェクトと言えるでしょう。

たとえば4番目の少女ヨジンはソロデビュー時は中学2年生でした。去年成人し、だいぶ大人っぽくなった彼女ですが、当時は本当に「子供」でした。

当時はLOONAの存在すら知らなかったので、ヨジン公開時に「子供じゃん!」と全力でツッコめなかったことが心残りの一つです。

1番目のヒジン、2番目のヒョンジンときて3番目のハスルの初公開写真は男装、4番目のヨジンは「めっちゃ子供」という、ファンの予想を裏切り、期待を高めていく見事な公開順──。ビョンギのドヤ顔が透けて見えますが、そういう仕掛けにオタクはまんまと高まってしまい、「来月はどんな子なんだろう?」とLOONAプロジェクトにハマっていくのでした。

 

 

こういったビョンギの音楽以外の「企画」や「仕組」的なものに異常なこだわりを見せるところは韓国のプロデューサーの中でもかなり珍しいと思います。日本のアイドルグループのプロデューサーっぽさも持ち合わせているのかも?

また、ファンの間では良くも悪くも(どちらかというと悪い意味で)伝説となっている「Hi High」活動期間中の永遠の髪型固定などもビョンギの指示だと思われます。

さておき「ぼくの考えた最強のガールズグループ」へのビョンギの熱量、こだわりはものすごいものでした。

曲数が少ないとはいえ、ほぼ毎月アルバムをリリースし、MV(初期は全て海外ロケ)を公開する鬼スケジュールは正直常軌を逸しており、それだけでも彼の情熱が窺い知れるというものです。

さらにLOONAのメンバー主演の謎のWEBドラマ(ウマンナ)もありました。

このドラマ、ヒジンの彼氏にヒョンジンが片思いし、ハスルがその男と幼馴染で憎からず思っている、という「誰得?」としか言いようがない内容なのですが(私は全部は観てません。すみません)これもおそらくビョンギ発案で、彼の考える理想のアイドルグループのデビューの在り方に必要なものだったと思われます。

その情熱の分だけ彼の夢の実現には莫大な資金が必要であり、完全体デビューまでに約100億ウォンがかかったと言われています。発表されたMV群のクオリティを観れば納得ですが、無名事務所が自力で捻出し簡単に回収できるお金ではありませんよね…。

結果としてチョン・ビョンギは事務所と決別し「Butterfly」を最後にLOONAから離れることになります。

ビョンギはブロベリからデビューする予定だった「8×8×8」というボーイズグループのメンバーごと8Dエンターテイメント(当時は8Dクリエイティブ)に行ってしまいます…(彼らは2019年5月にOnlyOneOfとしてデビューするのですが、実際にはその時にビョンギがLOONAから離れていたのかどうかは公にはなっていません。たぶん離れてたと思いますが)

そしてLOONAは約一年の間、活動ができなくなってしまうのです(これは事務所の資金による部分も大きそうですが)。

ビョンギの下、制作が完了しリリースが予定されていたバラードアルバムはお蔵入りになってしまい、ファンに深い傷を残しました(kpopでも前代未聞の出来事だと思います。そんな酷いことありますか?)。

更に後述する音楽制作チームMonoTreeをはじめ、ビョンギ下にあった他の音楽チームは LOONAの楽曲に一切関わらなくなり、映像チームのDigipediだけが残ることとなりました。

このような経緯があるため、チョン・ビョンギに対して複雑な感情を抱いているファンも少なくなくありません。

韓国と海外のファンは「絶対にビョンギを許さない」派、もしくは完全無視派が多く、日本が最もビョンギに対して優しい(ビョンギ信者が多い)国、というのが私の印象です(たぶん日本のケーポオタ(というかアイドルオタ?)には「楽曲オタ」という人たちがいるからかでしょうか?)

これまで書いてきたLOONAの精神を含め、LOONAのグループとして面白いと思うところのほぼすべてがビョンギが作り出したものであり、私自身、かなりのビョンギ信者だったと自覚しているのですが、だからこそ彼を全面的に肯定することもできないのです。(とりあえず海外ロケに同行してかかった外食代などは全て返金してほしいです)

ビョンギのLOONAにかけた情熱、愛情には疑う余地がないのですが…。

現在ビョンギは自ら企画会社「Modhaus」を立ち上げ、新たなガールズグループ「tripleS」をデビューさせようとしています(最初は8Dエンターテイメントからデビュー予定だったのがやや気になりますが)。彼が自ら会社を設立するのは初めてのことなので、今回は最後まで責任を持ってやり遂げることでしょう。

「La Maison」(お蔵入りしたアルバム)がいつかリリースされる日がやって来ますように…!

※追記 

チョン・ビョンギのブログについて

2022年10月に入り、チョン・ビョンギが自身のブログにて「LOONA(実際にはグループ名は出していません)のデビューにかかった100億ウォンというのはマーケティングのための嘘であり、(読者とのやりとりで)実際は20億ウォンであった、という趣旨の発信をしました。

Kristina Alcordo 'Day Like This' 도그마와 핫도그 : 네이버 블로그 (naver.com)

所属事務所は60億ウォンと発表しています。

 

⑤Digipedi、MonoTreeなどの制作陣

「Butterfly」までのチョン・ビョンギ体制でLOONAをLOONAたらしめていたのが音楽制作チームMonoTreeと映像制作チームDigipediです。

この二組のおかげで、LOONAはバラエティーに富んだソロ曲、ユニット曲に恵まれ、

MVなど映像関連もかつてないほどに充実したユニークなグループとなりました。

ビョンギが楽曲、MV、振付といった制作陣を固定したことは、LOONAのように連続性があり長期に渡るプロジェクトにおいて、非常に功を奏していたと思います。

MonoTreeは系統の違うファンヒョン氏とG-high氏がメインのライターとしてLOONAをそれぞれ別の角度から輝かせ、Digipediは、練習生期間のないほぼ素人の女の子もいる中で、メンバーの個性に合わせた細やかな演出と映像の力で、12人のキャラクターを立てることに見事に成功していると思います(※ソロ曲に関してはヒジンの「ViViD」のMVだけはVM PROJECTによるものです)

私がLOONAにハマっていったのも最初はデジペディによる映像の美しさ、面白さによるところが大きかったです。

個人的にDigipediは大好きな映像チームでブログも書いているのでよかったら読んでください。↓

MonoTreeは外国発注の曲でも作詞だけ担当するなど、ほぼすべてのソロ、ユニットの表題曲にかかわっており、おかげで、ODD EYE CIRCLEのユニット曲の歌詞に構成メンバー3人のソロ曲のフレーズや、振付を組み込むという「遊び」も可能になりました。

そういった制作陣とビョンギによるチームワークによってLOONAの世界は作られていったのです。

中でもそのチームワークが結実し、最も LOONAの面白さが炸裂していると思うのが8番目の少女チェリのソロ曲「Love Cherry Motion」です。

この曲は序盤は清涼コンセプトなのですが、途中で大胆にビートチェンジ(音楽知識がないため使い方あってるかわかりません)を挟む、とても面白い構成の曲なのですが、面白いのは曲だけではありません。

8番目のチェリの象徴動物は「フルーツバット(コウモリ)」🦇なのですが、チェリはloonaverse的にも、まさにコウモリのように清純路線のLOONA1/3とアダルト路線のODD EYE CIRCLEを行き来できるという設定であり、チェリ本人も「キュートなの?セクシーなの?」両方いけるのが魅力であり、楽曲もそのような構成になっており、すべてのピースが完全にハマった怪曲となっています。ちなみにチェリの本名はチェ・イェリムなので芸名のつけ方も素晴らしいです。

まず曲があったのか、象徴動物が先にあって曲を発注したのか、どれが最初にあったのか非常に興味深いです。

チェリは象徴動物コウモリなため、MVでも逆さまに登場することがあり、それも映像的な楽しさにつながっています。

⑥イ・スマン参戦

チョン・ビョンギと事務所が決別し、約1年ぶりのカムバックとなった2020年2月、「So What」(アルバム「#」)のリリース当日にLOONAファンに激震が走りました。

なんとSMエンターテイメントのイ・スマンがプロデュースに全面参加した、というニュースが投下されたのです。

イ・スマンがSM以外のアーティストをプロデュースするのは初めてで、さらに1億円の私財を投入したというではありませんか!

表向きはLOONAの「Cherry Bomb」(NCT127)のダンスカバーで存在を知り可能性を感じたから、ということになっていますが、それにしてもなぜ無名事務所のグループに私財を?という謎は今でも残ったままです。(本当になんで???)

LOONAは「So What」で活動6週目にして歌番組(M COUNTDOWN)初めての1位を獲得することとなります。

さらにみんな大好き「アイドルブランド評判」でも2020年3月のガールズグループ第1位に躍り出ます。

そんなこんなで、2020年にリリースされたアルバム2枚(「#」と「12:00」)はイ・スマンのプロデュースとなりました。

たまに「イ・スマン体制になってLOONAが売れた」という言説を見かけるのですが、私はこれに対してはちょっと懐疑的で、2020年は軒並みどのグループもアルバム売上をグンと伸ばした時期であること(海外からアルバムを購入しやすくなったこと、ヨントン効果などが理由として考えられます)と、変わらず音源チャートにランクインすることはなかったので「売れた」とは言えない、からです。

ただしイ・スマンパワーは業界的にはかなり働いていたのではないかと思います。

当時イ・スマンの参戦により、チョン・ビョンギが築いてきたLOONAの世界観が台無しになった…と嘆くファンも非常に多かったのですが、逆にイ・スマン期の曲でファンになったという人もいるので、このあたりも悩ましいところです。

私はまさかの「イ・スマン参戦」のニュースを見て声を出して笑ってしまったのですが、ビョンギを打ち消すにはイ・スマン級じゃないと無理だろう、というところも含めてやっぱりLOONAって面白いな~と当時は思っていました。

一つ言えることは、イ・スマンがいなかったら、おそらくLOONAは活動を続けられなかっただろう、ということです。その点においては感謝しかありません。

よく「LOONAってなんで路線変更したの?」という声がありますが、それは主に上記の理由によるものなのです。チョン・ビョンギと真逆と言ってもいいイ・スマンがプロデュースすれば、それは全く別物になるのも当然の流れなのです。

ただ、ビョンギは「Butterfly」活動終了後のteaserで、次の活動コンセプトを「BURN」と予告し、アルバム名「#」までは発表していました。

イ・スマンはアルバム名だけは予告されていたまま引き継いで、制作陣だけ総取っ替えで制作した、ということなんですね。

「So What」は歌詞がビョンギが離れたあとのLOONAの「決意表明」すぎて泣いてしまうのですが、いわゆる「ガールクラッシュ」に分類されるであろうこの曲の中でも、LOONがちゃんとLOONAらしく存在していて、個人的にはそこがとても良くて、これまた泣いてしまうのでした。

ビョンギ体制から唯一残ったDigipediによるMVのラストには「FREE」という文字がデカデカと出てくるのですが、これはビョンギからの巣立ちを応援するDigipediからのメッセージだと思っています(思い込み100%)。

ともあれ、イ・スマンの資金提供によりタイで撮影されたMVは、KPOPヨジャグル史上歴代級にカッコいいですし、紆余曲折を経た1年ぶりのカムバックなのにメンバー全員が「背中しか見せない」(THE BACK OF THE MOON※今まで見せなかった月の裏側を見せてあげる)teaserはKPOPで最もカッコいいteaserだと思っているので、ぜひ観てみてください。

 

あともう一つ、単純に、イ・スマンが参戦しなかったら、クインダムでヒョリンがこの曲をカバーすることもなかったと思うと、「So What」があってよかったな~と思います。

ビョンギ以降のLOONAの状況は「原作の漫画が終わったあと、アニメオリジナルをやっている」という例えが近いかもしれません。なので興味を失う人がいるのも当然で、キャラクターが好きな人はそのまま推し続けている、という状況なのかなと思います。

そう考えると、ビョンギ信者だった私の中では、創造主ビョンギにLOONAのメンバーの魅力が打ち勝ったということになります。

そして謎に始まり謎に終わったイ・スマン期の1年間を終えて、昨年にリリースされたアルバム「&」、タイトル曲「PTT(Paint The Town)」のプロデュースに名乗りを上げたのがライアン・ジョンでした。

彼はLOONAにかかわるだいぶ前から「LOONAファン」であることを公言しており、自身のYouTubeチャンネルでLOONAのライトスティックの開封動画を上げたりしていました(どんなプロデューサー?)。

彼の参戦によりまた賛否が沸き起こるのですが、PTTの歌詞を見てもらうと、本当にLOONAのオタクがプロデュースしたんだな、という内容になっていて面白いです。

チョン・ビョンギ:気取りすぎ

イ・スマン:大味すぎ

ライアン・ジョン:しゃべりすぎ

もう少しちょうど良いおじさんはいないのか?という気持ちにもなるのですが、アルバムごとにこれだけ制作陣がごっそり変わるグループもそうそうないので(逆に言うと事務所にちゃんとした音楽プロデューサーがいないとも言えます)、そこも面白さの一つではないでしょうか。

⑦海外人気

日本のkpopファンの方はLOONAといえば「海外で人気」というイメージを持たれているのではないでしょうか?

実際に海外(特にアメリカ)に熱いオタクはいるのですが、全ファンの中で「韓国・日本に比べると海外ファンの比率が高い」というのが正しく、規模でいうと日本で人気のkpopグループと比べて海外ファンダムがめちゃくちゃ大きい、ということでもないのかなと個人的には思っています。

(そもそも韓国以外は「海外」なので、日本も海外では?と思わなくもないですが)

LOONA1/3の清純コンセプトから大きく路線が変わり、グッと大人っぽい曲となった6番目の少女キムリプの公開からODD EYE CIRCLEというサブユニットの活動までの間に海外ファンが食いつき始め、その熱量は増していきました。

[MV] 이달의 소녀/김립 (LOONA/Kim Lip) "Eclipse"

[MV] 이달의 소녀 오드아이써클 (LOONA/ODD EYE CIRCLE) "Girl Front"

海外のkpopファンの間では「STAN LOONA( LOONAを推せ的な意味)」という有名なネットミームがあるのですが、これは海外のLOONAファンがあらゆるところに「STAN LOONA」と凸した結果生まれたものです。それにより知名度は上がったのですが、アンチを生んだり、必ずしも良いことばかりではありませんでした。

また韓国のファンと海外のファンの間で大戦争が勃発し、韓国のファンサイトが大量に閉鎖するなど、ちょっと信じられないような事件も起きています。

極まったファンが多い一方で、LOONAのためならば一致団結するところもあって、みんなで協力しながらiTunesのチャート56か国で1位を取ったり、北米のラジオチャートで9周連続1位を取ったり、という偉業?を成し遂げてもいます。実はカムバックのたびに世界のトレンド1位になったりもしているのです。

クインダムでLOONAがカバーした「SHAKE IT」の動画をカーディBのツイッターアカウントに送り付け(彼女の新曲が同じタイトルだったため)、「I Like it」と言わせたことで、カーディBが絶賛!とニュースになったのが、まさに最新の「STAN LOONA」行為ですね。海外ペンはそういうことをしょっちゅうやっている面白いと言えば面白い人たちでもあるのです。

ちなみにLOONAの「SHAKE IT」カバーはBillboard World Digitai Salesチャートで見事1位に輝きました!(なんで?)これも熱烈な海外オタクの結束が実った結果だと思います。おめでとうございます!

個人的に海外のケーポオタの70%くらいはLOONAの存在を認知している印象なのですが、クインダムに出演するまで日本では驚くほど知名度がありませんでした。アルバムを10万枚以上売り、歌番組で1位を獲得したことのあるKPOPグループの中で歴代最も日本のケーポオタに知られていないグループであったことは間違いないでしょう。

MVに日本語字幕が一度もついたことがないまま日本デビューした珍しいグループでもあります。

よく「LOONAってなんでこんなに日本で知名度ないの?」という声を見かけたものですが、逆に日本で知名度のあるグループを思い浮かべてみれば、

①独立系の無名事務所である②それゆえに有名な先輩グループも事務所オタクも存在しない③Mnet系サバイバル番組出身者がいない(※MIXNINEには出てました)④日本人メンバーがいない、と理由はいたってシンプルで非常にわかりやすいです。

もちろん韓国で大衆的なヒット曲がない、というのが最大の理由ではあるのですが…。

余談ですが、1番目の少女ヒジンの公開時には公式ツイッターのフォロワー数は8人しかおらず、その全員がスタッフだったそうです(※ヒジンが盛ってる説あり)。当時それほどまでに無名の事務所の新人グループが注目を集めるのは難しい状況だったのです。

そう考えると「日本で知名度がない」のは自然なことで、むしろ「アメリカに熱烈なオタクがいるのが異常」という気もしてきます。

これはLOONAに限らず海外のKPOPファンに言えることかもですが、特に海外のLOONAオタクには日本のアニメなどが好きな人が多く(下手な日本人より詳しかったりします)、そういったサブカルチャーの延長戦上にハマっていった人が多そうです。

あと、なんだかんだ海外のオタクは最終的にLOONAのキャラ推しの人たちが多いな~という印象です(メンバーのおもしろ動画みたいなのがひっきりなしに作成されています)。

条件は同じなのに LOONAを見つけた海外のkpopファンとその存在に気づかなかった日本のkpopファン。kpopの二大市場である日本とアメリカにおけるLOONAの受容のされ方、広がり方の違いは非常に興味深いです。日米でここまで認知の差があるグループはおそらくkpop史上初めてで、それもまたLOONAのユニークなところだと思います。

人気云々の前に日本であまりにも知られてなさすぎることをずっと悲しく思っていたので、今回クインダム出演により知名度が上がっていることが本当に嬉しいです。皆様よろしくお願いします!

⑨所属事務所ブロックベリークリエイティブ

韓国の日光グループ(中核企業が軍事兵器を扱う商社)が作ったポラリスエンターテイメント(過去にLadies Codeが所属)系列の事務所です。昨今のKコンテンツをリードするカカオエンターテイメント(ISTエンタ、スターシップ、ハイアップ)やCJ ENM(WAKEONE)などの資本が全く入ってない完全独立系事務所です。

久しくLOONA以外の所属アーティストはいなかったのですが、最近元Wonder Girlsのソネが親会社のポラリスエンターテイメントから移籍してきました。またGirls Planet 999に出演していた練習生のイェヨン、シオン、ミンの3名(blockberry bebezとしてインスタを更新しています)もデビュー予定です。

私の知る限り、最近まで単一事務所が手掛けるガールズグループとして最多人数なのはLOONAでした(他の大人数グループは協業パターンです)。→※注:ビョンギが新しく手がけるグループtripleSはなんと24人だそうです。ぐぬぬ…。

私は自虐的に「謎事務所」と呼んだりしていますが、時々本当に謎な行動をしてファンを戸惑わせたりします。

teaser写真の公開の順番を間違えてツイ消ししたり、街中の広告のメンバーの名前のスペルを間違えたり、そのドジっ子ぶりは枚挙にいとまがありません。

昨年のカムバックでは唐突にハッシュフラッグプロモーションを行い、ファンを戸惑わせました。

たびたび訴訟問題や経営難が報じられる中(これらについて事務所から公式にコメントが出たことはありません)、2021年に「WHO’S NEXT」オーディション、今年に入って「今月の少年」オーディションの開催を告知し、そのたびに世界中のファンから「オーディションやってる場合か?」と総叩きにあったりもしています。

 

イェヨン、シオン、ミンのデビューについて今のところ何の予定もアナウンスされておらず、さらに2023年にボーイズグループをデビューさせると宣言しちゃって大丈夫かな?と心配になってしまいますし、LOONAも安定的に活動できてないのに…と、叩かれて当然、ではあるのですが、そもそもブロベリがLOONAの企画を引き受け、資金を集めてくれなければ、LOONAは存在しなかったかもしれない、と思うと、個人的には事務所だけを一方的に叩く気にはなれないのです…事務所を叩くならビョンギも同様に叩くべきだと思うのですが、このあたりファンの間でも「宗派」が分かれるところです。

非オタから見ればスタッフへのギャラ未払い問題など、酷い事務所だと感じるのも当然のことでしょう。でもファン(というか私)からすると話はそう単純でもないのです。

財政難の最大の理由は完全体デビューまでにかかった100億ウォンが回収できていないから、で間違いないと思いますが、それがなければLOONAは今のLOONAではなかった、というファンにとっても最大のジレンマがここにあります。

そして私がブロベリを一方的に叩けない理由がもう一つあります。実はメンバーのハスルは約2年間休業していたのですが、彼女の休養期間中のブロベリの対応はファンに対してとても誠実なものでした。時々SNSに顔を出しながらゆっくり休養した彼女は昨年のPTT活動から無事復帰することができました。クインダムではめっちゃ喋るしステージを堂々と楽しんでいる姿が見られます。これには本当に感謝しています。

そして、先日今度はメンバーのチュウがブロベリに対して専属契約の無効を訴え訴訟を起こしたという報道がありました。よくもまあ次から次へと…と悲しくなってしまいますが、ファンとしては不安を抱えながらクインダムを視聴しています。

12人がこのまま12人でいられることを願わずにはいられません…。

 

⑩ケミ事情

なんだか湿っぽくなってしまいましたが、最後は楽しいメンバーのケミ事情で締めたいと思います。

12人いるため、その組み合わせは66通り(計算あってますか?)。中でも飛びぬけてシッパーがヤバいのがヒジンとヒョンジンで、二人は「2jin」と呼ばれています。

2jinはとにかく熱い支持を受けているのですが、その理由として①プロジェクトの始まりを告げる1番目と2番目の少女であったこと(運命的)②デビュー当時高校1年生のタメで同じ女子高に通っていたこと③真逆(に見える)な性格であること、などが挙げられます(のちに二人でMIXNINEに出たことも理由の一つでしょう)

そして、最も影響力が大きいのが二人のデュエット曲「I’ll Be There」の存在ではないかと思います。

このMVは東京で撮影されているのですが、曲も歌詞も映像も、概念としての「可愛さ」でこのデュオを超えるものは他にこの世に存在しないと言っても過言ではありません。

こんな最高のテーマソングが初っ端に公開されたら、それはシッパーも狂うと言うものです。今久々に見返したら二人のあどけなさ(もう約6年前、当時高校1年生)に涙が出そうです…。

ここまで全く説明していませんでしたが、LOONAのソロアルバムにはソロ曲のほかに公開順が隣り合わせの二人のデュエット曲が収録されているパターンが多く、それらも名曲揃いです。

そんなこともあり公開順が隣り合わせのメンバーのケミが人気な印象があります。

また、年齢順以外に加入時期の違いもあるので、その関係性は様々です。

たとえば初期メンでありマンネのヨジンは、ヒジンやヒョンジンに一応可愛がられてはいるのですが、ヒジン、ヒョンジンが同期として割とヨジンへの当たりが強いため、加入時期があとのゴウォン(ヒジン、ヒョンジンと同じ00line)に懐いていたりもします(昨年ユニット活動を共にしてグッと距離が縮まり仲良くなったようです)

LOONAに興味を持った方、ぜひお気に入りのケミを見つけてください。

おわりに

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。途中から自分でも誰に向けて何を書いているのかわからなくなってしまいましたが、LOONAの魅力、少しでも伝わりましたでしょうか?

私は少女時代のイルデがKPOP入りのきっかけなのですが、ずっとライトなKPOPリスナーで、「応援したい」と思ったグループはLOONAが初めてです。

LOONA1/3の「Love&Live」という曲(永遠に色あせない名曲!)でその存在を知り、6番目のキムリプから、毎月公開される「今月の少女」を楽しみにするようになり今に至ります。

「アイドルグループという概念」を愛する自分にとって、それまで特に考えたことがなかった、「なんでこのグループはこの人数なの?」「なんでこのメンバーはこのグループにいるの?」という問いに対して、一つの答えをくれたのがLOONAでした。

最初は奇妙だな~と思っていた「今月の少女」というグループ名も、すべてが明かされたあとには「これ以上にふさわしい名前はない」と思える素敵なものになりました。

今思えば、LOONAを好きになったのは、その「KPOP」っぽくないところでした。初期の楽曲群は明らかにそれまでのKPOPアイドルにはないジャンルでしたし、たとえば基本的に身長が高いことが良しとされるKPOPにおいて、身長が全体的に小さめで、中でもヨジンは148㎝です。また、デビュー時には完璧に訓練されてなければならないというKPOPにおいて、明らかにダンスが不得意なメンバーがいたりもしました。メンバーたちがいわゆる「KPOP」的な基準からズレていることを弱点と指摘する人もいましたが、私にとってはそういうところも「今月の少女」として魅力的に映りました。

完全体デビュー近辺までは、その数少ないファンによる熱狂的な盛り上がり自体(の得体の知れなさ)に反発する人も見かけましたし、また「パフォーマンスの至らなさ」に苦言を呈する声も多かったのですが(実際至ってない部分も多々あったと思います)、最近ではダンスを褒めてくれる人もいて、彼女たち(特にダンス不得意メン)の努力が認められてよかったな~と思っています。

そして、最初は明らかに楽曲や映像から入った私が、プロデューサーが変わった今でもLOONAを好きなのは、結局メンバーのキャラクターの魅力によるところが大きいです。

メンバーの魅力については言葉で説明するのはなかなか難しく、「わかりやすく」面白いことをする、というよりはずっと見ているとなんとなく伝わってくるキャラクターや関係性の「おかしみ」みたいな部分が大きいので、興味を持った方はぜひ関連コンテンツをいろいろとチェックしてみていただきたいです。

たとえばヒョンジンという人のおかしさ、自分を姫にたとえて囲いを「セバスチャン」と呼ぶゴウォンの韓国アイドルには珍しいメタアイドルっぷり、動かざること山の如しのオリビア・ヘ、どこまでもアッパーで「チュウハート」をブレイクさせたあとyotubeチャンネル(Chuu Can Do It)の登録者が100万人を超え、個人でCMを何本も抱えるチュウ、など本当にみんな個性的で魅力にあふれています。まさに「今月の少女」なのです。

【和訳動画を上げてくれている方】

め! - YouTube

さんかくチャンネル - YouTube

ソパオンザ魂 - YouTube

つん - YouTube

ハイチュウ🌕 - YouTube

たまご - YouTube

などなど、他にも検索すると和訳動画が出てくると思いますので是非!

 

LOONAプロジェクトが始まった2016年はPRODUCE101が始まった年でもあります。一見全く別のものに見えるこの二つですが、「大手事務所以外がどうやって新人グループを作り、売りだすか」というスタート地点には共通するところがあると思います。プデュは大手メディアグループ(CJ ENM)が各事務所と連携し、デビューまでの裏側をドキュメンタリーとして見せることで、LOONAは一人のヤバいプロデューサーがフィクションの中に少女を放り込むことで、従来とは違う方法で新たなグループを生み出したのです。

今年の10月でプロジェクト開始から6年(!)になり、1番目のヒジンは7年目に突入します。個人的には未だにデビュー2年目くらいの感覚でいるのですが、2022年に新たにクインダムでLOONAを知って、興味を持ってくれる人がいるのはとても幸せなことです。

最後に、誰目線だよ、という話なのですが、ファンとして個人的に今後の課題だと思っているのは

①これは良いところでもあると言えるかもしれませんが、ソロ期に発揮されていた個性がバラバラすぎて、まだ12人完全体でまとまった時の「正解」が見つかっていない気がすること(私はLOONAの魅力が「神秘的」や「幻想的」なものだけであるとは思っていないので、完全体に関してはビョンギ期の曲が唯一の「正解」なのかが未だによくわかりません)

②上記とも微妙に関連しますが、ビョンギもイ・スマンもライアン・ジョンも成し得ていない音源チャート(Melon)で最低でも50位以内に入れるような曲に巡り合うこと

です。

どちらもかなりハードル高いな~と思っていますが、これからメンバーが乗り越えなければいけないことでもありますし、制作陣の力もありますし、何よりもファンが今よりも増えることが必須なので、皆さまぜひぜひ応援お願いします。

LOONAを取り巻く辛い状況についてもたくさん書いてしまいましたが、メンバーはファンの前ではいつも明るく楽しくいてくれます(泣くのはコンサートくらい)。

なので、私もドン底まで悲観的になることはありません。たしかに辛い出来事も多いですが、メンバーは他のグループでは経験できない自分だけのソロ曲、ソロMVに恵まれていますし、この2月には海外ファンの来韓が見込めない中、有観客のコンサート2daysを開催し、規模は大きくないかもしれませんが、ちゃんと支えてくれるファンも確実に存在します。

プロジェクト開始から5年が過ぎ、クインダム出演によってメンバーもファンも本当の意味で「箱庭」から出ることになりました。

結果がどうなるかはわかりませんが、最後まで彼女たちが自分たちの力を出し切って、納得いくパフォーマンスができることを願いながら、番組を楽しみたいと思います。

(おわり)

※追記

クインダムの「Tell Me Now」でLOONAは約3年3か月ぶりにMonoTree(※GOLD)から曲提供されました(涙)

Brave Girlsのウンジさんと共にした素晴らしいステージをぜひ観てください!

※追記

LOONAがクインダム2で見事準優勝に輝きました!おめでとう!!

※追記

LOONAがサマースぺシャルミニアルバム「Flip That」で1年ぶりとなるカムバックを果たしました!初めてのBugs1位、KpopガールズグループのiTunes US1位獲得アルバム数最多記録を更新しました。たくさんの愛と関心をお願いします!

※追記

「Flip That」がTHE SHOWで1位を獲得しました! #LOONA3rdWin

※追記

「Flip That」がShow Championで1位を獲得しました! #LOONA4thWin

 

 

Digipediの傑作MV10選

Kpopを語る上で欠かせないMusic Video。韓国には数多くのイケてる映像制作チームがあります。中でもオタクがよく名前を出しがちなのがDigipedi。自分も大好きなのですが、今回は彼らの制作したMVから10本選ぶため、デジペディの何が他の映像チームと違うのか、何にここまで惹かれるのか、について自分なりに考えてみました。

デジペディはHipHopR&B系のアーティストから、清純系〜セクシー系アイドルまで幅広いジャンルのMVを手がけていますが、個人的に彼らが他と一線を画すのは

・ユーモアがある(あたたかいものからブラックなものまで)

・ワンアイディアで押し通す力

・歌詞通りではないけど、歌詞のワンフレーズなりから着想を得て膨らませ、MVならではの景色やストーリーを見せてくれる(その曲の魅力を増幅させてくれる)

ところだと思っています。

傑作がありすぎて絞るのにかなり難航しましたが、上記の特色が良く出ているデジペディっぽい!と思う10曲を選びました。

And July / Heize × DEAN

恋人未満の男女が気持ちを言葉にしていよいよ付き合おうか、という歌詞の曲。

MVはヘイズとDEANのおしゃれカップルが互いに嫌がらせの限りを尽くすという微笑ましい内容となっています。全編コミカルなんだけど途中指輪を渡すシーンがグッとくるんですよね〜(それもまた嫌がらせなわけですが)。

デジペディの映像のオシャレ感とユーモアが光る傑作です。

UP&DOWN / EXID

言わずと知れた、EXIDのブレイクのきっかけとなった大ヒット曲。タイトルに合わせて、とにかく色んな「上下」が出てきます。

振り付けからもわかるように、明らかに「行為」を連想させる曲で、実際に映像で出てくるものもけっこう下品スレスレなのですが、そこはデジペディのコーティングでギリギリ、スタイリッシュな仕上がりになっています(人によってはアウトに感じるかも)。

何よりだいぶ下世話だけどメンバー全員エロ可愛い&カッコイイのが最高!

デジペディは18禁認定されたStellarの「Vibrato」や「Sting」(こちらは誰でも見れます)を始めセクシー系のMVも数多く手掛けており、際どいエロでもギリギリ下品に見せない手腕が重宝されているようです。

Windy Day / Oh My Girl

おまごるは「LIAR LIAR」(これも傑作)と迷ったのですが、ワンアイディアの爆発力がより顕著なこちらを選びました。

インド音楽っぽい?ブレイクがこの曲の特徴だと思うのですが、ブレイクに入ると(タイトル通りに)メンバーが突風に吹かれる、というMVです。

映像がとにかくガーリーで可愛い!曲の展開に合わせて、大自然の中美少女たちが佇む穏やかな映像から、突如風に吹かれる様には謎のカタルシスがあります。

また後半なぜかメンバーに鹿の角が生えるのですが(なぜですか?)これもまた絶妙に可愛いさを引き出しており、さすがと言わざるを得ません。小道具で女子の可愛さを引き出すのもデジペディの魅力の一つですね。

Ah-Choo / Lovelyz

ラブリーズにはあまり詳しくないのですが、初期の三部作におけるデジペディの映像の功績は相当大きいと思われます。

セクシー系のMVを手がける一方で、少女性の表現にも類稀な才能を発揮するデジペディ、一体何者なんだ?

この曲も、少女たちが「隠れんぼする」様子をひたすら色んなシチュエーションで繋げていく「ワンアイディア」型のMVですね。

直接言えない秘めた気持ちについて歌った歌詞を「隠れんぼ」になぞらえてると思われますが、もう天才としか言いようがありません。

アイドルってそもそも可愛いので可愛く撮れて当然なのですが、デジペディは「女の子のこういう仕草ってかわいいよね」というところまで踏み込んで演出してるのが魅力だと思います。

初期のOh My GirlとLovelyz どちらも「少女性」を表現したMVの最高峰だと思いますが、どちらもちゃんとグループの個性を活かし(もちろん事務所による曲や歌詞などの世界観の違いが大きいですが)全く違うものになっているのも凄いです。

Very Nice / SEVENTEEN

近年のセブチはクールでスタイリッシュなMVが多く、VM projectや最近ではRigend Filmとの仕事が続いていますが、初期はコミカルなMVが印象的でした。中でも今作は曲の疾走感を活かしつつ、セブチの等身大な魅力を引き出していると思います。まさに青春!

サビで恋に落ちたメンバーの胸から次々と紙吹雪(?)が飛び散るシーン、曲の高まりと映像が見事にハマっていて気持ちが良いです。

このシーン、実際にメンバーの胸に紙吹雪を仕込んで噴出?させてるわけですが、CGに頼らずなるべくアナログで見せようとするのもデジペディの良さですね(逆にガチガチのCGを使った作品はあまり得意じゃないと思われる)。

デジペディがダンスがメインのボーイズグループを撮るのは珍しいので、そういう意味でも貴重!(ちなみに日本オリジナルの「CALL CALL CALL」もデジペディ作品です)

恋に落ちた瞬間の演出は後にChuu(LOONA)の「Heart Attack」でも使われていますね。

あと相手役の女の子めっちゃ可愛い。

Copycat / Orange Caramel

最初にデジペディを認識したのは、たぶんオレキャラがきっかけだったと思います。

とにかく全力でアホに取り組むユニット。デジペディが持ち前のユーモアセンスをフル活用して、そのアホさを映像で見事に増幅させてると思います。デジペディじゃないと絶対に成立しないユニットと言っても過言ではない。

3人がお寿司になるマカレナが一番メジャーかと思いますが、「間違い探し」がテーマの今作もオシャレな映像に見せかけてアホさがキラリと光っていておすすめです。

オレキャラ復活してくれないかな…!

Daddy / PSY

悪趣味ここに極まれりというMVなので好き嫌いは分かれると思いますが(ちなみに自分はどちらかというと嫌いです)冒頭幼女がバタバタと倒れていくところ、本当に謎の中毒性がある。

まあでもPSYは誰が撮ってもPSYかな…。

Love Bomb / fromis_9

タイトルどおり、fromis_9を爆弾にしちゃえ!というMV。めっちゃ可愛い!

作曲を担当したDavid Amberが曲のイメージを完璧に表現してくれた!とインタビューで絶賛していました。

fromis_9はデビュー曲からデジペディがMVを手掛けていますが、制服コンセプトから脱制服と路線が変わっていく中で、デジペディの映像が大きな役割を果たしていると思います。

One&Only / Gowon(LOONA)

紛れもない傑作。

曲の浮遊感、ゴウォンの歌声、映像が三位一体となり、非常に中毒性が高いMVとなっています。

洋館が舞台のMVはkpopでも割とよく見られますが、その中でも一味違う仕上がり。

特に影の使い方が素晴らしくて、中盤から少女の影が意思を持ち動き出す描写には本当にときめいてしまいます。天才!

歌詞の一節

私と歩幅を合わせて歩いてくれた影が一歩先に近づいた時 闇も明るく感じられるの

引用元:https://ameblo.jp/sugar-loona-jp/

から着想を得てると思われますが、歌詞が描き出すドリーミーな世界を見事に映像化しています。この曲、歌詞も素晴らしいので是非チェックしてみてほしい。

また、縦と横の大胆なフレーミングの変化もたぶん効果的に作用してる思うのですが、そこら辺は素人なのでよくわかりません。

Heart Attack / Chuu(LOONA)

個人的kpopかわいいMV部門第1位!

恋に落ちてハートを射抜かれた女の子の歌、その相手役をMVでは同性の女の子にした。

言ってしまえば、ただそれだけのことなんですが、それだけでこんなも傑作になってしまうの!?という新鮮な驚き。ミステリーで言えば叙述トリック

片思い中の女の子が意中の相手に様々なアプローチをしかけるのですが、半ばストーカー的ファンサイトと化したそのやり口には笑ってしまいつつ、(恋心の象徴である青い林檎がどんどん大きくなっていく)その余りの健気さにグッときて、ラストは…?

LOONAは、ソロMV公開で初めて動くメンバーを見ることになるのですが、それぞれのメンバーと曲に合わせて、最大限その魅力を引き出す演出がなされていると感じます。

ちなみにチュウの片思いの相手役を演じるイブは、チュウのひとつ前にソロデビューしていた 同じLOONAのメンバーなのですが、チュウと同時にイブのキャラ立て(美人な年上のお姉さん)にも成功している(一粒で二度とおいしい)のも特筆すべきでしょう。

LOONAに興味を持たれた方は、ほぼ全作品デジペディが監督していて他にも傑作揃いなので、ぜひご覧になってみてください!

 

 

ということで、デジペディってやっぱり良いですね! 興味を持たれた方は他にも良いMV沢山あるのでチェックしてみてください〜!

Digipediの公式サイト→http://digipedi.net/

Digipediのvimeo →https://vimeo.com/digipediofficial

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LOONAの象徴動物まとめ

1.ウサギ(ヒジン) 🐰

f:id:neednoeden:20190507194334p:image

f:id:neednoeden:20190507194355p:image

f:id:neednoeden:20190507194238p:image

f:id:neednoeden:20190507194243p:image

2.ネコ(ヒョンジン)🐱

f:id:neednoeden:20190507200823p:image

f:id:neednoeden:20190507200842p:image

f:id:neednoeden:20190507200811p:image

3.白い鳥(ハスル)🕊

f:id:neednoeden:20190508035648p:image

f:id:neednoeden:20190508035653p:image

f:id:neednoeden:20190508035709p:image

4.カエル(ヨジン)🐸

f:id:neednoeden:20190508091825p:image

f:id:neednoeden:20190508091833p:image

f:id:neednoeden:20190508091844p:image

f:id:neednoeden:20190508091919p:image

5.シカ(ビビ)🦌

f:id:neednoeden:20190508093425p:image

f:id:neednoeden:20190508093433p:image

f:id:neednoeden:20190508093443p:image

6.フクロウ(キムリプ)🦉

f:id:neednoeden:20190508121526p:image

f:id:neednoeden:20190508121533p:image

f:id:neednoeden:20190508125439p:image

7.ブルーベタ(ジンソル)🐠

f:id:neednoeden:20190508122053p:image

f:id:neednoeden:20190508122102p:image

f:id:neednoeden:20190508122135p:image

f:id:neednoeden:20190508122156p:image

f:id:neednoeden:20190508122202p:image

8.フルーツバット(チェリ)🦇

f:id:neednoeden:20190508122532p:image

f:id:neednoeden:20190508122539p:image

9.白鳥(イブ)🦢

f:id:neednoeden:20190508123738p:image

f:id:neednoeden:20190508123427p:image

f:id:neednoeden:20190508123435p:image

10.ペンギン(チュウ)🐧

f:id:neednoeden:20190508124936p:image

f:id:neednoeden:20190508124942p:image

f:id:neednoeden:20190508125002p:image

11.モルフォ蝶(ゴウォン)🦋

f:id:neednoeden:20190508125644p:image

f:id:neednoeden:20190509014219p:image

f:id:neednoeden:20190509014234p:image

12.オオカミ(オリビアヘ)🐺

f:id:neednoeden:20190509020619p:image

f:id:neednoeden:20190508143433p:image

f:id:neednoeden:20191106131452j:image

f:id:neednoeden:20191106131514p:image

 

 

 

 🌙LOONAの公式MVはこちら→https://www.youtube.com/playlist?list=PLn2nfuATkZsQfG8no7wsG2t6GnYtAy8OB